ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

UML Modeling Case Study Book ブレインワークス(著), UMLモデリング推進協議会(監修)

これはヤバイ。ひどいというレベルをインジョイ出来るほどのヤバさ。

事実10ページほどしか読んでいないため本来なら記事にしないが、あまりのヤバさに記事にする。

「○○委員会」や「○○協議会」が出している本はひどい本が多い。理由は単純で、内容がどんなであれ会員や信者に売れるからというものになる。それらの団体は己が「書籍を出している」と言うことが大事で、内容などどうでもいい。書籍を出しているということがステータスになるのだ。

本書はその典型と思えるほどの内容であった。

UML Modeling Case Study Book

UML Modeling Case Study Book


内容としてもそれが現れている。

単にUMLをどの会社が使っていて、どういう風に使われ、それでどうなっているかと言った内容が書かれているのみになる。「どういう風に」は具体的な活用事例は一切書かれておらず、「どの部署が」レベルの内容になる。

UMLが多種多様な会社で多種多様な使われ方をしているかを紹介し、「あなたの会社で導入しないのはヤバイ」と脅すような書籍である。まれにこういう団体があるが、それはこの団体のことだ。


タイトルにあるケーススタディにはちっともならず、10ページも読まずに後はパラパラめくった程度になる。この本を読んで「UMLを使ってみよう」となる会社はあるのであろうか。あったとしても成功するとは到底思えない。


これはひどい

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