良いコードを書く技術 -読みやすく保守しやすいプログラミング作法縣俊貴(著)

世間には数々の「(読みやすい、保守しやすい)を書く」系の書籍があるが、本書は良くもなく悪くもない書籍になる。「悪くもない」は決して褒め言葉ではなく、「役に立たない」と言うことになる。為になる書籍は良い本で、学習の妨げになる本は悪い本だ。

本書はその「学習の妨げになる」ような内容ではないために悪い書籍にはあたらないが、逆に言えば本書を読んでも何の知識にもならない。

本書に書かれていることは世間でよく言われている一般的な事を網羅的に扱っており幅広いが、説明としては具体例を出しているだけでそれらについての根拠がない。単に「こうしたほうがいい」と言った内容になる。

プログラミングの入門書と合わせて読む文にはいいかもしれないが、プログラミングを学び、実際のコードを書いている人たちが読む様なレベルの書籍ではない。パラパラめくればわかるが、本書のターゲットもこれからプログラミングを学ぼうとしている人向けに書かれている様な内容だ。

もしこのような書籍を読みたいのであれば間違いなく「リーダブルコード」を読むべきだ。これは「良いコード」系の書籍の中で最も具体的に、かつ根拠もきちんと書かれている書籍になる。

ゴミ箱の中のメモ帳