ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

日本語作文術 野内 良三(著)

すばらしい。本書は日本語の「作文」をターゲットにしてその書き方、考え方をかいているが、それよりもまずは「日本語」について考えさせてくれた。

そう言われて考えてみると、日本人は確かに日本語を学ぶ機会が少ない。小学校低学年の時には文字については学ぶが、文法や接続詞のように文法なんかについては学んでいないだろう。小学校高学年にもなると文章の解読や漢詩にうつり日本語についての勉強は終わっている事になっている。ということは、日本語は幼少期から家庭の中だけで学ぶというだけだろう。

そしてなにより、日本語を学んでいないのに、小学校から英語を学び始めるというのもおかしな話である。

日本語作文術 (中公新書)

日本語作文術 (中公新書)


日本語がきちんと話せない人間が英語を学んだところで、単語や文法を覚えることが出来たとしてもそれをかつようできるわけがない。

そういった意味では私は本書ではじめて日本語を学んだと言える。目次を見るだけでは少し極端に思われるかもしれないが、実際に読み進めてみるとその意味が理解できる。

私は本書の具体的な作文技術については読み飛ばしたが、それ以外の部分で非常に参考に鳴った。

それからは日本語という言語を勉強し活用していきたいと思う。


ぜひまだ日本語を学んだことのない方に読んで欲しい。