ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

コメント力 斎藤 孝(著)

毎回書くが齋藤孝の本は面白い。ホントだよ。

本書もご多分にもれず非常に面白い。「コメント」とは記者会見の際に求められるようなものから、会議で求められるコメント、さらにはこの読書感想文のようなコメントまで多種多様なものがある。だがしかし、日本人はそのコメントが苦手とし、それがなぜ必要で重要なのかを解説された書籍になる。

ただ単に解説するわけではなく、過去のコメントを例文にそれがなぜ素晴らしいのか解説されているため自分でも考えながら実感を持って読み進めることが出来るかと思う。

だがしかし本書は少々引き伸ばし感が感じられる。中盤のトレーニング集までは面白く読み進められたのがだ、トレーニング集の後半にはその引用もネタが尽きてきたと感じ、後半になると私でもよみ飛ばしてしまった。

本書は全ての日本人に読んでほしい。

コメント力

コメント力


本書に書かれている内容は実生活からの経験からも非常に納得が出来る。

身の回りならまだしも、テレビでのコメントも定形のものがつかわれている。食べ物を食べれば美味しいと答え、映画を見れば面白かった、経験すればよかった、遊べば楽しかった。ニュースなんかでもこのようなコメントばかり目にし、そのような定形のコメントであればわざわざ放送しなくてもいいと思えるほどである。

これは日本人の当たり障りのないように生きていくという国民性からかも知れないが、コメントについてはもう少し考えて本心から話してほしい。そのコメントを参考にする他人がいるからこそコメントを求められているのであって、当たり障りのないコメントや本心でないコメントなど聞く意味がない。

あなたも同じように思ったことがあるかと思う。自分が思ったことがあるのであればコメント力を考えなおし、是非とも聴取者に意味のあるコメントを残してほしい。


本書はそのコメント力を考え直すきっかけになるはずだ。あなたのコメントを楽しみにしている。

雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール

雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール

読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

声に出して読みたい日本語

声に出して読みたい日本語

成熟力 「45歳から」を悔いなく生きるリスタート!

成熟力 「45歳から」を悔いなく生きるリスタート!