モノを探す時間
先の「捨てる」にも書いたが、物を探している時間というのは非常に膨大なものと成る。例えば本棚のネジが緩んでいたので締めようとしたが、ドライバーが見つからずに一時間探したという経験はないだろうか。そして見つからずに100円均一にでも買いに行った経験があるだろう。
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そして時間をかけて探し、お金をかけて買ってきたにも関わらず、ネジを占めるのは数秒。その作業をするために何千倍もの時間を書けるなどバカバカしい。
これが論文を書くために資料を探す時間なら有意義でもあるかも知れないが、物を探している時間など何の生産的な時間でもない。ただただ無駄にストレスを貯めるだけだ。
論文の資料集めの時間だとしても、それが省略できることを望むはずだ。
よく「サラリーマンの仕事の一割以上は物を探している時間」だと言われるが、私は「人生の三割は物を探している時間」であると思っている。
例えば最近ならインターネットでも記事を読んでいる時間よりも、それを探している時間のほうが多いだろう。パソコンのファイルでも同じで、どのフォルダに入れたのか、それとももう消してしまったのか、時間をかけて探してみないとわからない。そして探した挙句見つからないことも多いだろう。
これは主にいらないものを保存しているから起きることだ。先の「捨てる」に書いた状態と同じだろう。
いらないファイルを保存しておくからフォルダなんかで分割整理する必要が有り、その分類が乱雑に成る混乱を呼ぶ。これは「分類」にも書いた。
例えばいらないファイルが保存されていなければ一つのフォルダに全てのファイルを入れていてもすぐに探し出せるはずだ。いや、むしろ一つのフォルダに入れておくほうが探しやすいだろう。そのフォルダを探せば確実に見つかるのだ。そこになければ「消してしまった」と言うことがわかる。
物を探すのでも同じだ。いらないものが溢れ、必要なものがそれに隠れてしまっているから必要なものが取り出せない。なぜそんなにものが必要なのだろうか。
現代人は忙しいというが、物にあふれた時代になったからこそ不要な作業が増え、それによって忙しくものを探すようになったとしか私は思えない。なぜ今の自分に必要ないものを「なにかいいものはなかな」とカタログから新たに探す必要があるのだろうか。
今の状態で不便がなければそれでいいのではないか。今の不便を能動的に探しだす必要がどこにあるのだろうか。
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