予定不調和 長神 風二(著)
今後科学が進歩し、現在製品化されていないものが製品化されていけばどうなるか。そこでどんな問題が発生するか。ということを物語を交えて解説している書籍。
例えば20年前からすれば、現在のスマートフォンはSFの世界であったはずだ。
それと同じように、現在はSFとされている話も今後は確実に実現される。有限の人間が考えうることは全て実現可能なのだ。それを覚悟して置かなければならない。
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本書の内容は個々の物語のために誇張されたものになっているが、それは夢物語ではなく実際に起こるかも知れないものだ。
そしてそれはその製品が問題なのではなく、その製品のあ使い方、扱う側の人間の問題であるということも注意が必要だ。本書の物語にも展開されているが、便利なものが発明されれば、結局それを想定外、目的外の使い方をする人間が問題を起こす。
スマートフォンでも盗撮問題や盗聴問題が起こっているのが良い見本となるだろう。
本書の内容は主に現在にも研究され試験段階のものが主になる。SFなんかではなく、現在ほとんど実現されているものばかりだ。
よって、本書に書かれている内容は近い将来、あなたが生きている間に起きうる問題なのかも知れない。