ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

SEのフシギな生態 失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条 きたみ りゅうじ

古い書籍になるが、「プログラマの仕組み」的な内容かと思い購入。
結果的にはプログラマの仕組みとは大きく異なるが、SEなる職種はどのような仕事内容で、どのような苦労があるかというのを、実体験、SEへのインタビューを基にして書籍にした内容の様子。

私も一時プログラマとして働いていた経験があるので、「自称神様(お客様)」を相手にするときの苦労はある程度経験してきたが、大規模開発等の経験がないので、面白く読めた。
とにかくどのような職種であれ、客は「馬鹿」だと理解して仕事しなければうまくいかないかと思う。



客は言ったことも守らなければ、そもそも記録していなければ言っていないと水掛け論に持ちこんでくるし、記録していたとしても、議事を作ったのはオタクでしょ。好き勝手に書いたものを信用するわけない。と、例え確認印を押していたとしても白を切る。
そして次回からは確認すると言ったまま、押印されて返ってくることはなくなる。かと言って、期限日までに訂正がなければ議事は承認されたものとする。と、確認期間を儲けると、こっちは忙しいと怒り出す。
ほんと馬鹿の扱いは大変だが、馬鹿だとわかっていれば、馬鹿相手に、幼稚園児相手と思って念には念を入れて、これでもかというくらいに冗長に対応ができる。

そして、馬鹿だと分かっていれば、馬鹿がまたはしゃぎ出したと、何を言われても受け入れることができる。

大袈裟に感じる部分もあったが、全体的に楽しみながら読むことができた。

これからプログラマ、SEを目指す人には読んで欲しいし、書類や仕事の流れなんかはサラリーマンにも役立つかと思う。

もちろん、馬鹿なのは客だけではなく、上司、同僚、部下、全ての自分以外の人間に当てはまる。自分か、自分意外か、それだけだ。

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