プロが知るべき仮想通貨の真実 苫米地英人
久々に苫米地英人の書籍を購入。
購入前にAmazonレビューが目に入った。評価を見ると低く、内容が理解できないと書かれていたので、てっきり数式で仮想通貨の理屈を説明しているのかと思いきや、そのような内容は一切なく、数式は一切出てこない。hash()関数が一度サンプルとして出てくるのだが、これは数式ではないし、すぐに日本語にした説明があり、この日本語が理解できないなら、書籍を読むのは難しいというレベルだ。
この書籍を難しいというのは、どの部分を言っているのかわからないと思うくらいには平文で書かれており、特に仮想通貨の取引を行なっていない私でも理解できた。
- 作者: 苫米地英人
- 出版社/メーカー: サイゾー
- 発売日: 2019/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
この書籍を難しいと言っているのは、仮想通貨の仕組みも分からずに仮想通貨取引に手を出しているような人かと思う。
何故、為替相場が日々動いているのか理解できないままFX取引を行い、たまたま儲かっているだけなのにFXなんて簡単。確実に儲かると言っている馬鹿がいるが、その程度の知識で本書を読もうとするなら、確かに難しいだろう。最低限、為替取引はギャンブルだということを理解できていなければ、その基本を知ることなどできないだろう。
まず、本書は、仮想通貨取引の入門書でもなければ、仮想通貨取引の技術的解説書でもない。本書は仮想通貨取引の問題点を著者の視点でまとめたものである。
まとめたものというよりも、過去に著者が警告してきた事が現実に問題になっているので、それをどのように解決すべきかを書いている。
日本でもコインチェックやザイフが大規模な仮想通貨の流出を起こしているが、それが何故起きたのか、何が不味かったのかが理解できる。また、仮想通貨取引を行なっている人が読めば、現在利用している仮想通貨交換所のヤバさを知る事ができ、利用を考え直すきっかけにもなるだろう。
法制度や、販売所、交換所の運営の問題点を指摘している内容になるので、それらを利用している人が読んでもさっぱり意味がわからないかもしれないし、何の役にも立たない。
とにかく、現在の仮想通貨取引の問題点を知ろうとしている人には最適な書籍だろう。
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2018/06/30
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
- 作者: ポイン
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2018/06/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
見る・読む・深く・わかる 入門仮想通貨のしくみ (BEST INTRODUCTION TO ECONOMY)
- 作者: 頼藤太希
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2019/02/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る