私はもうApple製品を使わない
いやマジで。今までに何度かApple製品を使おうと思ってトライしてきたことはあるが、毎回失敗し、ついに先日「二度と使うか」と思うことがあったので思い出に残しておく。
私が初めてApple製品を触ったのは「Macintosh LC 630」だったかと思う。これはなかなかの酷さであったと覚えている。特に漢字Talkが。
その次が「Macintosh Performa 5420 」で、これもLC630と変わらずひどかったが、漢字Talk7.5がそれまでに比べると安定していて「マシ」であったと記憶している。
だが双方ともに使い物になるものではなく「Apple製品は使えない」と言う印象を受けた。この時期は「闇の時代」というAppleの迷走期であることは私は身を持って実感している。
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そして私はApple製品に全く興味がない時代を送っていたのだが、それからしばらくすると漢字Talkの時代が終わって下さり、MacOS Xの時代に入った。MacOS Xは私が大好きであったUNIX環境になっているという噂は聞いていたものの「あのAppleがまともなものを作るはずがない」と購入せずにいた。
iBook G4
月日は流れ、たまたまiBook G4を購入することになった。知り合いが購入したものの「使いづらいのでWindowsを買い直した」ということでそれを購入した形だ。
開封してみると見た目はいい。キーボードも押しやすい。タッチパッドもまともに反応する。と、ハードウェアが素晴らしく進化してるところが気に入った。
だが使ってびっくり玉手箱。漢字Talkからは比べ物にならないほど劇的に安定はしているものの、不安定は不安定だ。ファインダを使っているだけでクラッシュすることもあれば反応がかなり鈍いこともある。しばらく使ってみたがどうも使いづらくYellowDogLinuxをインストールして使うことにした。
やはりAppleにOSを作る能力はないと再認識したものの、ハードウェアの素晴らしさも再認識できた。
そのiBook G4もしばらくはYellowDogLinuxを入れていたもののThinkPadを持っていたのでほとんど使わずに居たために人にあげてしまった。
iPad
さらにそれから月日が流るとiPhoneが発売されたが全く興味がなかった。噂に聞くとやはりOSがひどいということだっだ。しばらくしたら使い勝手を試してみようと思っていたが、そのために電話代を払うのが辛い。
そうこう考えているとiPadなるものが発売された。これなら電話機能はないので維持費がかからない。でかいので使い道はなんとなくあるのではないか。と、興味本位で購入した。
そして絶望した。私には使えない。
OSの質の悪さにではない。iPadやiPhoneは認証にiTunesが必要ということを知らなかった。そんなこと売ってた姉ちゃんは教えてくれなかった。「パソコンを持っているか」と言う質問すらされなかった。
電源を入れてもiTunesに繋げとばかり主張してきて起動してくれない。
一度も起動させることなく人に上げた。iTunesは用意できないこともないが、用意するつもりはない。なぜ端末のためにパソコンが必要になるのか。認証にiTunesを使う理由がわからない。スタンドアロンで認証させない理由は何なのか。パソコンが必要ならパソコンの付属品として販売すべきだ。
そして、認証にiTunesが必要になるということは10年後にもこの端末が使える可能性はかなり低い。そのようなロックされた環境は使いたくない。電子書籍などと同じだ。iPadは所有しているのではなく、借りているのと実質的には同じである。
こんな馬鹿な話はなく、そこまでAppleの言うとおりに動くつもりもない。iPadとiPhoneは今後買わないことに決めた。Apple製品自体も買わないであろう。
iMac
そしてそして、更に月日は流れた。
前職の会社解散に伴い未払給与を会社の機材の買い取りでまかなうことになった。そしてiMacを買わされることになった。断っても良かったのだが、断っても給料は支払われないので買い取る他ない。これはApple製品を使い直すチャンスでもある。
そして自宅に持って帰りまた絶望。リカバリをしようとするとインターネット接続が必要になる。Appleお得意のオンライン認証である。そして、認証だけではなくリカバリメディアが付属していないためリカバリイメージを数GBダウンロードする必要があるようだ。
私の自宅のインターネット回線は上り下り1Mbpsの回線だ。これでなんの不自由もしていなかったが、ダウンロードに25時間かかると言われたら不自由というものだ。24時間もあれば回線のプラン変更が出来る。
出鼻をくじかれたが、以前のiBook G4からはアーキテクトが変更されている。どんなもんだ。
まず驚いたのはiMacの設計の悪さ。見た目重視のためなのかわからないが、USB端子やらが全て背面になるため使い勝手が悪い。USBメモリを挿すのにも本体を傾けて覗きながら挿さなければならない。不便極まりない。
CDドライブの下にSDカードスロットがある。これは横側なので見ないでも挿入を行えるが、CDドライブに何度SDカードを挿しそうになったことか。使っていると天面もかなり熱くなり、これは排熱の設計不良としか言わざるを得ない。
見た目重視の設計にしてもモニタ下のスペースにAppleのロゴマークは見た目も悪い。デザインというのは実用性があってのデザインだ。実用性を欠くようであればそのデザインは欠陥だ。
このようにハードウェアの悪さに驚いたが問題はOSだ。今まではiPadも含めOSに悩まされてきたのだ。ハードなんて気にしてはいけない。ソフトウェアさえ何とかなれば我慢も出来るというものだ。
我慢できなかった。OSがどんどんと改悪されてく。みんな大好きジョブズの考え方として「アホでも使えるコンピュータ」というのがAppleの基本理念のはずだ。現在もそれを継承してシングルクリックのマウスがデフォルトだ。これは「ボタンが2つあったら違いがわからずアホには使えない」と言う理由からで、「誰でも使えるコンピュータ」が前提にある。
そのシンプルな設計理念を捨てることが出来ないのか、そのベースの考えからごちゃごちゃと機能を付け足してしまい全く意味のわからないシステムになってしまっている。「1ヶ月使ったら慣れる」と思い込み使ってみたが3ヶ月使っても慣れることは出来なかった。正直不便だ。
そして不便がゆえに使わなくなった。
リカバリできない
今までに購入したApple製品は全て人にあげているようにこのiMacも使わないため人に上げることにした。そしてここでまた厄介なことが起きた。
リカバリをしようとするとAppleお得意のユーザ認証が入ってしまう。ユーザ認証されては人に上げることは出来ない。このユーザ認証はMacOS Xを10.9にアップデートしていることが原因で、そのアップデートの確認として認証が入るようだ。私のアカウントでアップデートを購入しているので、私のアカウントでなければリカバリさせてくれない様子。
なら仕方ないと思いデフォルトの10.8でリカバリしようと思ったのだがそのような方法は用意されていない。マニュアルに従いリカバリしようとしても選択肢が用意されていないのだ。
しかたなくリカバリ領域ごと削除しようとしたが「フォーマット出来ない」という理由でリカバリ領域を削除できない。マニュアルに従いどの方法を試してみてもリカバリが出来ない。仕方なくサポートに助けを求めてみると「修理に出してくれ」ということだ。
アホかと。馬鹿かと。暇かと。私は御社の製品を初期化したいだけであって修理したいわけではない。リカバリしたいだけで1ヶ月もあなたに預けろというのか。送料を払って。笑えない。
修理に出すつもりはないので自分でどうにかdiskutilsとfdiskでパーティションを破壊してフォーマットすることで何とか出来た。これは危ない方法であるが最悪はHDDを取り出せばいいと考えて実行した。
そしてフォーマットしたらまたリカバリ領域のダウンロードだ。
Apple製品は「Apple様の言うことに従順に従う」ユーザであれば問題ないかと思う。「Appleがインターネットが必要」だといえばインターネット環境を用意し、「iTunesが必要だ」といえばパソコンを揃える。「修理に出せ」と言われれば購入した店ではなくAppleストアに修理を出す。
このようにAppleの言うとおりに動くユーザであれば問題はない。だが私のように自由にコンピュータを使いたい人間には厳しい。使い方もApple様の考え方次第で変わっていってしまう。
私はApple様の言うとおりに生きたくないのでこれからApple製品は使わないことにする。うん。使わない。
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