偏見が悪いものだという偏見はやめろ
偏見は素晴らしい。偏見がなければ人は生きていけない。
人はすべての物事を偏見で見ている。偏見で見ることにより、危険を察知する。逆に、偏見で見ることにより愛情を感じる。
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例えば、ライオンは怖いと思っているが、それは、テレビなんかで刷り込まれた偏見だろう。目の前にライオンがいたら恐れて後ずさりするだろう。だが、実際にはそのライオンは人を襲わないかもしれない。
そのライオンの個を判断するのではなく、刷り込まれた偏見で判断する。
いや、そもそも、ライオンはおとなしい生き物で、鬣がふわふわでいやし系かもしれない。そんな直感もなく、とにかく恐れる。
これらも全てまっとうな偏見であるが、この偏見に対して「偏見を持つな」という人はいない。もしいたとすれば、そう言う人は、是非ライオンの檻にタックルして、鬣をよしよししてきて欲しい。
入れ墨の入っている人は怖い。高齢者の運転は危ない。精神障害者は怖い。金髪はヤンキー。
これらも全て偏見と言われるかもしれないが、ライオンの例えと同じく、その偏見を抱いている人が知識を得て判断している結果なのだ。ライオンにしても、知識のない2才児を動物園の野に放てば、なんの戸惑いもなくライオンの折に入っていくだろう。
これらの例は最適ではなかったかもしれないが、偏見が悪いということすらも偏見なのだ。
偏見が悪いという偏見をやめろ。
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