ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

チェックリストを埋めることが仕事の成果になっている

遥か昔、私にまだ夢も希望もあった時代に「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?」を読んだ。

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そして、チェックリストの有効性を再確認し、人間の記憶なんて当てにならず、行動力なんてないことを思い知らされた。

そんな記憶が片隅に残る中、会議でこんな言葉を発する管理職がいた。

何でもかんでもチェックリストチェックリストチェックリスト、チェックリストにチェックするのが仕事で、チェックリストを埋めることが仕事の成果になっている。



チェックリストを作成し、それを利用することで素晴らしい成果が生まれ、安全にも繋がることは以前に書いた。

その考えを水泡に帰すような、発言。チェックリストを作るのは良いが、チェックリストを作ることが仕事になり、チェックリストの効果も考えず、チェックリストだけをみて評価しているということだろう。

確かにチェックリストばかり作っていては、ミスは減るだろうが、業務が逆に増えてしまう。チェックリストだらけになり、その業務のチェックリストに漏れがないかチェックするためのチェックリストが登場するだろう。
チェックリストにチェックしたのか確認するチェックリストが登場し、管理者はチェックリストにチェックされているか確認するためのチェック者となってしまうだろう。

こんな低レベルな管理のためにチェックリストはあるのではない、チェックリストは有意義な業務のためにあるのだ。

ぜひとも前著を読んでほしい。

ちなみにその発言者は、管理職であるが何もしない、チェックリストのチェックすらも出来ない人間であるので、チェックリストの有用性もわかっていない。

なんてったって、会社内でルールがきちんと守られているかチェックに回ることがあるのだが、そのチェックリストに一つもチェックを入れることが出来ない。
ルールが何かもわかっていないので、ルールが守られているのかの判断が出来ないのだろう。

そして、そのチェックリストを悪びれもせず白紙で返す。

そんな人間がチェックリストを批判したところでなんの価値もない。

仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?

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