ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

SEIKO SPIRIT SMART SBTM177

これは渋い。渋いのは店頭で見た時からわかってたいけど、手元にすると更に渋い。これはいいもの。

この時計を選択した話からしよう。かなりグダグダ長いので、写真だけを見たい人は一番下までスクロールすることをおすすめする。


まず私は時計が好きだ。最近は腕時計をしていない人がいるが、そんな人は時間意識がないのかと思ってしまう。時間意識があれば、常に時間が確認できるように腕時計をするかと思う。腕時計でなくても時間がわかる方法を手にしていればいいが、携帯電話やスマートフォンでの確認は論外だ。ポケットやカバンに入れていれば、そこから取り出して電源を入れて画面を見る。それだけでも時間がかかってしまうし、電池が無くなる恐れも高い。時間を見た時にメールが届いてるのに気づけば作業が移行してしまう。
時間を確認したいときにすぐ確認でき、それが時間だけを確認できることが重要だと私は考えている。

昨日読んだ「15分あれば喫茶店に入りなさい。」の感想文にも書いたが、時間意識というのは社会人になれば非常に重要になるかと思う。スピーチ中に携帯電話を取り出して見るわけにはいかない。腕時計ならジェスチャーをするふりでも確認できるし、腕時計を堂々と見ても「時間を考えてスピーチしている」と言う認識になるかと思う。


なので、外出時は常に腕時計をしている。現在は「CASIO MMW-101」を利用しているのだが、これは10年弱前に人から貰ったものになり、ガラス面にも傷がつき、地の真鍮っぽいものの腐食も始まっている。メンテナンスをCASIOに問い合わせたのだが、10年経過しているためメンテナンス期間が終了していようだ。他にもいくつかのクォーツ時計が貰い物であるのだが、どれも時間が見づらかったり、ゴムバンドが装着しづらかったりと常用してはいない。

仕事も辞めたことだし、これからはより時間を意識した生活をしようと新たに時計を購入することにした。今まで腕時計は自分で購入したことがなく、全てプレゼントなどの貰い物になる。自分で購入するとなると、ブランドはもちろん憧れのSEIKOになる。

時計を選択する際の条件としては以下のようになる。

製造元

ブランドはSEIKOとすでに決めているがその理由は正確性になる。
私の認識では「時計は時間を確認するためのもの」と言うものなので、時計の外装が金メッキだったり文字盤にダイヤが入っているなどはアホと思っている。時計は時間を確認するためのものなので、時間が正確にわかることが重要になる。そうなると、世界一の正確性を誇っているSEIKO以外に選択肢はない。もちろんこの理由で昔からSEIKOに憧れていた。

読みやすさ

次にこだわるのは時間の確認しやすさだ。
どれだけ時計が正確であっても、それを見る際に誤読や読みづらさがあっては元も子もない。なので、ごちゃごちゃと不要な装飾がついていないというのが条件になる。バンドの装飾であればデザイン性もいいかもしれないが、文字盤は「読みやすさ」しか重要度はない。
文字盤にはきちんと数字が付いている方がいい。私は数字が入っていないと時間が読めないが、もし読めたとしても文字が入っていないと誤読の可能性がある。少しでもその誤読の可能性を下げるには数字入りの方がいい。時計を読む時間も数字入りのほうが短いかと思う。
腕時計をしていない人との打ち合わせ中に、相手が私の時計をみて時間を確認しようとしているのに気づくことがあるが、そうなれば、相手側から見ると時計が反対に見えるため、数字入りでなければ少々考える必要が出てくる。数字入りであれば鏡に写っていようが何であろうが簡単に読める。
長々と書いたが、数字が入っていなくても読めたとしても数字入りということは大事。

メンテナンス性

私は一つのものを長く使いたい。
多少コストが掛かったところで、新品を買い直す方が安いとしても私は修理して使う。新しいものを買うほうが安いからという理由で買い直すのは無駄としか思えない。機能がゴタゴタ付いていると故障率が上がってしまう。また、機能が多ければメンテナンス時に費用が高くついてしまう。
だが実際に調べてみると、最近の腕時計はほとんどがソーラー発電型であり、電波時計が多い。SEIKOで言うとグランドセイコーなどはクォーツや機械式、スプリングドライブといろいろな選択肢があるが、安価なモデルは基本的にソーラーになる。最も安価なシリーズは電池式クォーツになるが、他の機能の選択肢がなくなってしまう。
ソーラーは今までにもいくつか使ったことがあるのだが、電池交換の費用が馬鹿高い。電池式時計であれば街の時計店で電池交換が1000円程度で行えるが、ソーラーは充電池の交換になるためメーカーに修理に出す必要があり、電池交換だけで1万円ほどかかってしまう。CASIOは電池交換だけでも受け付けてくれるのだが、SEIKOはメンテナンスも同時に行うため少々費用が高くなってしまう。
「ソーラーは電池交換が不要」だと昔は宣伝したと思い(不確実)、それを現在も勘違いしている人が多いようだ。だが実際は違う。充電池であるため、充放電を繰り返せば充電池が劣化してしまう。私の経験では5年程から電池が壊れ始める。最近は10年ほど電池が持続する時計もあるため、ソーラーはそれより劣ってしまっている。なのでソーラーは本来使いたくない。電波時計も電子回路になってしまうためあまり使いたくないのだが、時代がそうはさせてくれないようだ。


このような条件からいくつかのモデルを絞ったが、基本的にはSEIKO SPIRIT SMARTモデルにしか選択肢はなかった。このシリーズは安価なモデルになるため機能の選択肢が少ない。
ストップウォッチやアラームは使わないので不要になる。ストップウォッチがついていれば文字盤の中に小さな針が多数つくし、ゴタゴタしてしまうので時間が読みづらくなるので不要になる。アラームなんてあんなもので起きれることはないのでいらない。目覚まし時計も持っている。

このように不要な機能を持った時計は多くあるのだが、ガラスとしてサファイアガラスを採用しているものが非常に少ない。
上にも書いたとおり長く使いたいため、ガラスはサファイアガラスでなければ困る。私が利用している時計は全てガラスやアクリルに傷がついてしまっている。傷が付けば読みづらいため、サファイアガラスと言う選択肢になる。
これで、ストップウォッチ等の機能がついておらず、サファイアガラスということで絞った。サファイアガラスというだけで数個に絞れた。

その中で選んだのが、購入した「SEIKO SPIRIT SMART SBTM177」になる。
不要な機能がついておらず、文字盤に数字が入っていてサファイアガラス。ソーラー電波だが今回は致し方ないことにした。いきなりグランドセイコーは身に重いし、文字盤に数字が入っているモデルがなかった。

同じモデルで文字盤の数字入り数字なし、バンドカラーがシルバーと黒、文字盤の色が白と黒という選択肢があるが、文字盤は数字入り、バンドカラーはシルバー、文字盤は黒を選んだ。文字盤の選択は上に書いたとおり。バンドカラーは黒だと表面処理であるため傷がついたら目立ってしまうので、そうなると長くは使えないと考えた。文字盤はソーラーであれば黒がいい。白は光を反射してしまうため黒に比べると充電効率が落ちてしまう。また、光が反射して時間が読みづらいときもある。
これが同モデルからこれを選んだ理由になる。

またこのモデルは、近所の時計店に言った際に黒モデルがあり、シンプルさに惹かれてこのモデル一択であったという理由もある。素晴らしい。惚れた。

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その時計店には黒モデルしか無かったため別の店から取り寄せたのだが届いたのがこちら。

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開封すると、やはり過剰包装となっていた。なんか枕みたいなクッションが入っていたがこれなんて完全に使い道がもう無い。ただのゴミの梱包にお金を払ってしまいっている。
だが、この状態で見ていただければ分かる通り渋い。マジ渋い。これは渋い。

時計店で直接購入しなかったため自分でバンド調整をしなければならない。簡単にバンド調整はできるが、不器用な人や不慣れな人は傷をつけてしまう可能性があるため、高くても時計店で買ったほうがいいかと思う。

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このように軸を押出し、ペンチで軸を引っ張れば簡単にバンドを調整できる。私の手首は細いため3コマづつ、合計6コマを外した。

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現在はこのように充電中。快晴状態では8時間で満充電になるようだ。とりあえず4時間ほど充電しておく。


これはいいもの。だが、サポートの問い合わせ対応は腐っていた。マジ腐っていた。CASIOのほうが素晴らしい。時計の性能は素晴らしいが、サポートの品質が劣っているのは残念に思う。

[セイコー]SEIKO 腕時計 MECHANICAL メカニカル SARB033 メンズ

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