ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

「並の人生」では満足できない人の本 ロベルタ シェラー(著), 齋藤 孝(翻訳)

齋藤孝の本はどうしてココまで面白いのだろう。本書は斎藤孝(著)ではなく斎藤孝(訳)だが面白い。齋藤孝の書く文章が面白ければ、翻訳者として参加する本も面白い本に自ずとなってしまうのだろうか。

私は「人はなぜ学ばなければならないのか」で齋藤孝の虜になったが、本書もその齋藤孝の一端を担っているのではないかと思える書籍になる。

タイトルからは誤解が生まれるかも知れないが、本書のブックカバーには「さっそく今日から始めたい「自分を磨く習慣」づくり!」となっている。自分という人間を見つめ直し、なりたい自分になろうというような書籍になる。

「並の人生」では満足できない人の本

「並の人生」では満足できない人の本


本書に付箋はベタベタと多量に貼ったが、心に残った一文は以下である。

P3.
たとえば、あなたが「性格」だと思い込んでいることの多くも、実は「心の習慣」にすぎなかったりする。

これはまさにそうだ。自分の性格とは単に自分が思い込んでいるだけであるし、単に自分が選択した行動をしているに過ぎない。「性格は変えれない」というのは嘘だ。変えたければ今すぐに行動を変えればいいだけだ。その行動を続ければやがては習慣になり性格になる。

習慣にするには最低でも毎日27日間の繰り返しが必要だというが、その繰り返しをせずに「自分にはできない」と思うのはもったいない。それは「出来ない」のではなく「やっていない」のと同じなのだ。スタート地点にも立てていない。


日本人は何かと自分の性格や行動を血液型のせいにするが、血液型と性格や思考は関連していないことが証明されている。血液型や性格のせいにするのではなく、本書を読み、是非ともなりたい自分になれるように努力してほしい。


心から応援している。

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