ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

LINEを生んだNAVERの企業哲学 イム・ウォンギ(著) 吉原 育子(翻訳)

堀江貴文がLINE株式会社を褒めているのを何度か見たので、その褒めている点が事実なのか確認したいと思い本書を購入した。

堀江貴文は、以下のようにLINE株式会社を褒めていた。

  • LINE株式会社(NHN Japan、NHN)はプログラマとデザイナが衝突した際はデザイナの考えを全て優先する
  • NHNはデザインの全てを自社デザイナが受けおっており、NHN本社の自社ビルはトイレのデザインすらNHNのデザイナが行なっている

このようにNHNを褒めており、それがNHNの哲学や考え方だと話していた。

だが本書を読む限りそのようなことはなかった。サービス製作者の意図や、現在のサービス展開が優先されて新規サービスやアプリケーションが製作されて来た歴史が書かれていた。また、本書に経営哲学は書かれておらずNHNの歴史が書かれているのみになる。ほとんど経営に関する事は書かれておらず、アプリケーションの制作の歴史や失敗、成功の歴史が時系列に書かれているだけになる。

本書の著者が「韓国経済新聞」の記者であるため、自国の会社を貶した書籍を書くわけはなく、失敗の歴史も書かれているものの基本的にはNHNを肯定した内容が書かれているのみになる。

LINEを生んだNAVERの企業哲学

LINEを生んだNAVERの企業哲学


書籍名には「NAVERの企業哲学」とあるが、NAVERハンゲームの合併からNHNからLINEへの分離までを書かれているので、基本的には「NAVERの企業哲学」ではなく代表取締役であるイ・ヘジンやキム・ボムスの考え方になる。
これもまた「企業哲学」ではなく「考え方」になるだけかと感じた。

本書を読んで特に目新しい知識を得ることはなかったが、LINE株式会社がどのような会社か興味のある方や、LINE株式会社の求人に応募しようと思っている方には一読しておいて損はないかと思う。少々賛美されている内容も見受けられるが、時系列的には正しく書かれているかと思う。

だが、「グーグルも舌を巻いた」等、明らかに韓国よりの目線で書かれている点については他の資料も参考にして自身で考えて欲しい。

帯に書かれている「経営術、組織術」についてはそのような記載があったと感じることは出来なかった。


LINEを生んだNAVERの企業哲学

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