人は見た目で判断しよう
「人は見た目が9割」というなんともよくわからなかった内容の本もある通り、人は見た目で判断される。いや、9割というのも控えめかと思う。実際には9割以上だろう。
そしてこれは「人」だけではなく、万物全てが見た目で判断される。考えてみて欲しい。買物に言った時でも、外食する時でも、スマフォアプリを探すときでも全て見た目で判断していないだろうか?
そう、見た目以外で判断できる要素がない。見た目で判断した上で、興味を持てばそれを手にする、選ぶ。とにかく最初の見た目が重要で、それに引っかからなければ選ばれることは絶対的にない。「そんなことはない」と綺麗事を言う方もいるかも知れないが、であれば考えて欲しい。
近所のスーパーに行けば数千アイテムという商品が目に入るが、それら全てを手に取り原材料や特徴を見ているのだろうか?否、そんなわけはない。目に入り、興味を持ったもののみ手にとっているはずだ。そもそも目に入らなければそれを手に取ることすら出来ない。だからこそ見た目が重要なのだ。
商品のパッケージもそれがわかっているからこそ見た目がよく、目につくように設計されているのだ。
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物であればこのようにわかりやすい。だがこれも丸々人に当てはめることが出来る。
例えばあなたはホームレスを見たことがあるだろうか?無いという方は極わずかだろう。
だがあなたはその人をなぜ「ホームレス」と判断したのだろうか?その人に直接、「あなたはホームレスですか?」と聞いたのだろうか。見た目で判断したのだろう。それが結局は見た目で判断されているということだ。
町中で困っている人たちにもこれに当てはまる。道端に座り込んで苦しそうにしている人や、道に迷っている人、重そうな荷物を運んでいる人。これら全ては見た目で判断してそう思っているのだろう。これらの人に直接「困ってますか?」と聞いて確認しても結局それは見た目で判断している。
「ホームレスですか?」、「大丈夫ですか?」、「道に迷ってますか?」、「運びましょうか?」。こう聞いたことがある人でも、道ですれ違う人全員に聞いたわけではないだろう。その人がその声をかける対象であると判断したからだろう。
まぁここまで読んで実感したと思うが人間というのは見た目で判断するのだ。その結果人は見た目で判断される。「私は見た目で判断しない」と言うのは嘘でしか無い。その言葉を発した相手を見て、見た目で判断したからこそ今話しているのだ。見た目で判断して「ホームレスだな」と思えば話しかけることすら無いだろう。いや、話しかけられても返事をすること無く逃げるように立ち去るだろう。見た目で判断してそれが自分にメリットがありそうなら返事をするはずだ。
そしてなにより「私は見た目で判断しない」というひとの多くが見た目を装っている。よく見られようと綺麗と思うような服を着たり、髪をセットしたり、化粧したりしている。「見た目で判断しない」と行動しているのであれば、見た目は関係ないと思っているはずではないだろうか。であれば自身の見た目もどうでも良いはずだ。なのになぜ見た目で判断されようとしているのか。
この綺麗事を言うのは女ばかりだが、まさにその女は見た目でしのぎを削っているのではないだろうか。私は数々の綺麗事を聞いてきたが、その綺麗ごとを自分に当てはめている女を見たことがない。
見た目で判断することは悪なのだろうか?見た目で判断するからこそ人はお互いを知り、お互いに助けあうことが出来るのではないだろうか。見た目で判断しないということは、結局それは人を「気にしない」、「無関心」と言うことだ。人を気にしなければ助けあうことも出来ないだろう。
もちろん見た目で判断して蔑むことは褒められることではない。だが見た目で判断し、声をかけ、手を差し伸べることは歓迎すべきことだ。
さぁ、見た目で判断していこう。