ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

アホなんじゃねーかな

私は政治については語るつもりもないし、語りたくもない。なので政治については書かないが、ここ最近のアホどもの騒ぎようはまさにアホ丸出しではないか。

まぁわかるかとは思うがISISの人質事件だ。

FacebookでもTwitterでもブログなんかでも「人質救出のために身代金を払うべき」とか「交渉すべき」とか行っている奴がいるけど、本当に馬鹿なんじゃないかと。

「私は人のことを考えられるおもいやりのある人間ですよ」とアピールしたいのかも知れないが、アホ丸出しで何も考えられない馬鹿としか思えない。

身代金なんて払ったらマジで日本終わるぞ。日本人がどんどん危険にさらされるぞ。

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なぜそんなこともわからないのか。

犯罪者の側の気持ちになって考えるというのは難しいかも知れないが、少しでも考えれば身代金は払うべきでないということは容易にわからないか。

例えばもし身代金を払ったとする。だとすれば「日本人の人質を取ったら200億が貰えるぞ」と言う考えが広まるだろう。だとしたらどうなるかわかるだろう。

そこら中の国で日本人が人質とされるだろう。そして一回でも払ったのであるから、次も払わざるを得ないだろう。一回やったことは、相手からするとそれが「通常対応」と思われるのだ。

日本が金を払うのすればそれは税金なのだから、どんどんと税収も上げる必要がある。だとすれば消費税なんかもバンバン上げる必要がある。増税反対と騒いでいる連中が税金を使わせようとは頭がおかしいとしか思えない。

とにかく、一度でも身代金を払えばとにかく日本人の人質被害が拡大するだろう。日本人一人捕まえて200億貰えるなど過激派組織からすればそんなに楽な仕事はない。

そしてもちろんこの国でもそれは発生するかも知れない。日本人が日本人を捕まえて政府に身代金を要求する。強盗なんかで人を殺すよりも危険が少なく大金が手に入る犯罪法として確立されることになる。

だが日本人が日本人を人質にして身代金を要求しても、それに「税金を使って払え」と考える人は少ないのではないだろうか。ではなぜ国外で起きた犯罪に対してはそれを求めるのだろうか。



ここまで読んでも「命は大事だろ」と馬鹿な考えを持つ人がいるとすれば目も当てられないが、また別の例も出そう。

この日本では、人一人の命は200億円以下であるということは確かなのだ。殺人の慰謝料なんかを考えればわかりやすいが高くても1億円はいかない。判例として人間の命は1億円以下なのだ。

そして今回の事件であれば被害者にも大きな過失があるのであるから、大幅に減額されるだろう。そうすれば200億円など法外も甚だしい価格になるのだ。

ここでまた「命に値段はつけられない」と言い出すかも知れない。確かに過去の最高裁でも「一人の命は地球よりも重たい」とされたことがあったが、結局人の命は金で換算されるというのが現実なのだ。

大使館などで要人が複数人質となっているのであればまだしも、民間人一人で200億円など到底法定でも反段されない価格になる。



もし本当に「身代金を払う必要がある」と考えるのであれば、そう考える連中が金を出しあってそれを支払うべきではないか。計算したわけではないがそのように発言している連中は多い(心から考えているかどうかではなく、FacebookTwitterで総発言している連中のこと)。

そいつらの資産を全て提供すれば200億くらい集まるだろう。少なく換算しても一人200万の資産はあるだろう。そうすれば1万人もそう考えている人がいれば十分身代金は払える。もし資産を全てでなくても10万人もいれば一人20万円でいいのだ。スクーター以下の価格で一人の命が救える。





だが実際にそういう活動は起きていない。なぜか。

もちろん誰も彼もが口だけで自分が金を出すのはお断りなのだ。

もしそんな活動が起きれば先のように今後も日本人が危険にさらされることになるが、日本人に限ってはそんな活動は起きないだろう。

「病気で苦しむ子どもが要る」と叫んでいても自分たちはいくらも寄付しない。単にそれを叫び「自分は慈悲深い人間です」とアピールしたいだけなのだ。これは「寄附やボランティアという意識が低いと思う」にも書いたとおりだ。

日本人はとにかく口だけで行動をしない。口先だけで自分が英雄に成り上がる事が出来るのだ。逆にそれを口にしていなければ「あいつは何もしない」と陰口を叩くのが日本人だ。



もし「人の命は金では買えない」と本心から思っているのであれば、自分の財産など投げ出しているはずではないだろうか。

本当にそう思う人間が幾らかでもいれば、今この瞬間にもこの問題は解決しているだろう。

もちろん常識的な考えが出来る人間であればそんな考えをする前に、払うべきではないことを理解できているとは思うが。



また「税金は国民の意志によって使われるべき」という論理を展開する馬鹿も要るかも知れないが、果たして「払うべき」と考える人は過半数要るのであろうか。そうでなければ民主主義国家としての判断でも「払わない」と判断される。

そもそもに国民が選んだ政治家が「払わない」としている以上はそれが民主主義の結果であろう。

だからこそ税金ではなく、先に書いたようにそう思っている連中の財産でどうにかすべき問題だ。たとえ20万円だとしても、一度でも払えばあなたの財産は全てなくなるまでに払い続けることになるだろうが。



そして税金で身代金を払えと言っている連中を少し調べてみると、STAP細胞問題で税金が使われていることなどを批判していた連中もいるようだ。

なぜ日本国民にもメリットがある研究に税金が使われることをバッシングするくせに、人質に税金が支払われないことをバッシングするのか。

確かに虚偽があったのであればそれは問題であるが、それはその個人の問題であり、それに税金が使われていることは何も関係ないだろう。そしてそれに過度なバッシングを繰り返し関係者を自殺にまで追いやる。

こんな馬鹿な話はない。人の命を救うために税金を払えと訴え、税金が無駄に使われたと人を自殺にまで追い込む。

一体何を考えればそんな行動が出来るのだろうか。本当に浅はかな考えの人間が国を滅ぼし、国民を殺す。



そんな馬鹿な連中の言うことなんてもちろん考える必要もないし、この国の為を考えるのであればそんな馬鹿な連中が自ら死んでいくべきだろう。

これについては呆れるだけでは済まず、心から怒りを感じる。

本当に馬鹿は隔離すべきだろう。