ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

寝る前1分記憶術 高島徹治(著)

書店で本書をパッと開いた時に脳について書かれているところが目に入ったいので「脳科学に基づいた内容が書かれている」と思い手に取った。だが読んでみるとそうではなかった。

確かに少しは脳について解説しているが、それはほとんどタイトルの記憶とは関係なく、記憶に関連する箇所は自身の考えに都合がいいもののみを選んでいるか、そもそもに根拠がなく著者の思い込みや先入観で書かれている。

よって本書は「脳科学を前提にした記憶法」の書籍ではないということは理解して置かなければならない。

 

寝る前1分記憶術

寝る前1分記憶術

 

 

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著者の経験から「勉強法」、「記憶法」として出しているのであれば面白い内容となったかも知れないが、「脳科学に基づいている」や、「脳の仕組み的にコレが正しい」とすると、それは間違いであり、それをベースに読むと胡散臭く感じてしまう。

脳科学としての前提が誤っているのであるから、胡散臭いどころか「虚偽」として受け取ってしまえば、脳科学的にそれがレッテルとなり本書のすべてを信じることができなくなってしまうだろう

 

だが確かに納得できる箇所もあったので、勉強法や記憶術を考えている人からすればいいものだと思う。

だがまぁ、本書を読んだところで「物事をバシバシ記憶する」という内容ではないが。


もし資格勉強なんかで暗記しようとしている方が居るとすれば、私がコレまでに書いた勉強法の記事なんかを読んでほしい。

本書の著者も冒頭に書いているが、「勉強できない、記憶できないというのは勉強の方法が悪い」のだ。