ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣 小山 龍介(著)

発売当時に本書を読んで驚いた。私の生活がどれだけ効率が悪いのかと。どれだけ効率が悪く生きようとしているのかと。

本書に書かれていることが全て実践できるわけでも無いし、私に関係ないことも多々ある。むしろ半分程度は関係のないことだ。本書の内容は主にコンピュータ周辺のものになるので、直接生活に結びつくものではない。

だが本書で私は「考え方」というものを知った。

整理HACKS!

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私は自分で服を買うようになると、一度に同じ服を5着程度まとめて買うようになった。そうすれば「何を着るか」と言うことで悩まずに済むし、毎日着替えても1週間程度は洗濯をせずに済む。ローテーションできるので一着が色あせたりせずに、全着がまんべんなく痛むので日によって変わるということもない。

靴にしても同じ靴を購入しているので雨で濡れても翌日は同じ靴を履いていける。



このように私は「効率」や「無駄なことで悩まない、考えない。」ということを考えて生活していたつもりであった。だが本書を読むと、私はそんな生活の中でも意図的に非効率に動いていたことが実感できた。例えば洗剤や歯磨き粉、ティッシュ等身の回りの物も購入するものは決めてずっとそれを使っていたが、それを「購入する効率化」までは考えていなかった。

服にしても、同じものを多量に購入しそれを着るようにはしていたが、それをきちんとローテーションすることや、それをハンガーにかけておいてすぐに着れるようにしておくなど、考えても居なかっただろう。

人の振り見て我が振り直せとはいうが、こういった効率化については自分で考えるだけではなく、能動的に自ら進んで他人の行動を見ていかなければならないだろう。読書でそれを知ることが出来るというのも素晴らしい。



コンピュータ周りにの技術についても、当時は新鮮である者が多かったが、今読み直すと「一般的」なものがおおい。それは著者の考えが一般に受け入れられ、それが一般に広がったということであろう。「整理」と言うものも突き詰めれば素晴らしい思考になる。

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)