ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

マーク・ザッカーバーグ 史上最速の仕事術 桑原 晃弥(著)

少々意味がわからない。本書は発売直後に購入し読んでいたが、改めて読みなおしてみたがやはり意味がわからなかった。

タイトルからするとFacebookの創業者であるザッカーバーグについて書かれた書籍のように思えるがそうではない。その仕事術について書かれた書籍のように思えるがそうでもない。「最速」というものには触れられてもいない。

本書は単に外野の人間が他の資料を見ながらFacebookザッカーバーグの歴史を書いただけだ。その歴史を知りたいのであれば本書を読む価値はあるが、その歴史もFacebookの概略でしか無い。

マーク・ザッカーバーグ 史上最速の仕事術

マーク・ザッカーバーグ 史上最速の仕事術


例えば本書はザッカーバーグの幼少期については書かれていない。これはザッカーバーグがプログラミングの能力を手に入れ、それを活かしてFacebookやそれ以前のサービスを展開する説明として必要だろう。だがそれについては触れられていない。

フェイスマッシュについては少しだけ触れられているが、それは問題になったという程度であるし、基本的にはいきなりFacebookを作り終わったところから始まる。ほとんどはフェイスブックを作り、成長させていく過程が事実のみを著者目線で想像で書かれているだけになる。もちろんザッカーバグへのインタビューはないし、それどころか周辺の人間などへのインタビューは一切ない。全て著者の想像だ。

想像なので「~かと思う。」といことで文章が締めくくられている。



別に著者の感想や想像を書くことは悪いことではない。それでタイトルの「仕事術」を解説しているのであればいいのだろうが、それについても先に書いたように書かれていない。

本書はタイトルは内容を表しておらず、内容もよくわからないものになる。文章は読みやすいのでスラスラと読み進むが、何分内容がない。単なるよく紹介されているエピソードが書かれているだけだ。

本書を読むのであれば「ソーシャルネットワーク」を見たほうが具体的かつよくわかるだろう。

本書の内容もこの映画を見て書かれている部分があるかと思うほど映画と同じ内容で書かれている部分がある。