ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

数学序説 吉田 洋一(著), 赤 攝也(著)

帯に竹内薫のコメントとしてこう書かれていた。

本書は、数学嫌いの一般読者を数学好きにするためだけに送り出された。(中略)まさに孫の代まで読み継がれるべき名著である。

私は数学嫌いではないがコレに興味を持ち手に取った。そしてパラパラみると現代数学の軌跡がその発想者の考えのと共に記されていた。

これは面白いと思って購入。

数学序説 (ちくま学芸文庫)

数学序説 (ちくま学芸文庫)

初等科数学科教育学序説―杉山吉茂講義筆記

初等科数学科教育学序説―杉山吉茂講義筆記


本当に序盤しか読んでいないが、いきなり公理の説明からされている。これは少々めんどくさいと思い読み進めたが、どうもその時の感情には合わず結局ほぼ読み飛ばしてしまった。

実際に内容は面白いが、本書はまず「数学嫌い」が読む書籍ではないように思う。数学嫌いの人間が、いきなり公理を説明されてそこから続きを読むだろうか。

少なくとも「数学に興味があるが数学を難しいと感じている人」が読む書籍に思う。そうすればそれぞれが考えられた歴史や理由がわかり、それらの理解につながるという意味で本書は役に立つ。

いくら丁寧に面白く説明されていたとしても、そもそもに数学嫌いは数学について書かれた本を読もうとはしない。数学嫌いは数学的知識を持っていないだろうから本書の内容を理解できないかと思う。



だが内容は面白かった。今はタイミングが悪かっただけで、来月には読みなおすかも知れない。

本書は1954年出版と60年以上前の書籍になるので、帯に書かれている「孫の代まで読み継がれるべき名著」はもう実現されているだろう。それほど前の書籍が現在も出版されているというのはその内容の素晴らしさからになると思う。

パラパラ見ただけでも非常に興味を持てた。