ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

3秒で落とす 元祖!「1枚企画書」 竹島 愼一郎(著)

よく意味がわからない。結局どうしたいのかがわからない。

タイトルからも、パワーポイントでよく作られているような紙芝居型の企画書ではなく、A4一枚というシンプルな企画書を薦めているように思う。

そして本書内でもその作り方が記載されている。


だがパターンといいつつも数多くのパターンを出しており、かなり矛盾した内容も書かれている。

本書に書かれているパターンの全ての組み合わせを考えれば膨大な数になるだろう。であれば本書は結局何を作るための書籍ではなく、単に「一枚」ということにこだわりを持っているだけでしか無い。

そういうパターンが複雑化してしまうことを避けるためにパワーポイントを使っている方が多いのかと思うが、本書を読めば結局「パワーポイントがいいな」としてしまうのではないか。



私も紙芝居型の企画書は好きではない。なんて立って意味がわからない。50枚も100枚も作っている人は結局それを作ることを仕事にしているのではないかとも思ってしまう。だが本書のとおりに一枚で作ったとしても同じように感じてしまうだろう。

結局スライドの内容を一枚にまとめるというのが目的になってしまっているので、見た目が変わっても内容は変わらない。それでは全く意味がないのではないか。

そうではなく、そもそも考え方を変えなければ意味がない。



そういった意味では以前に読んだ「パワポ使いへの警告」の方がそのきっかけになるだろう。