ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

ウェブデザインのつくり方、インターフェイスデザインの考え方。 矢野りん(著)

デザインの書籍を読むのは本書が初めてかもしれない。

本書はデザインの解説書ではなくデザイン見本が充実した書籍でもない。本当に「考え方」が解説されている書籍になる。

考え方を記し、その考え方の対象となるサイトの参考をいくつか掲載されている。その考え方は私も知っていると思っていたものになるが、いざ解説を読んでみると「なるほど」と思えるものが多くあった。

39の「技法」としてまとめられているのだが、30移行はページ稼ぎのためか不要に多く掲載されているものになる(と感じた)。

ウェブデザインのつくり方、インターフェイスデザインの考え方。

ウェブデザインのつくり方、インターフェイスデザインの考え方。


デザイナはこのような書籍で基礎を抑えているかもしれないが、私のようなデザインもしなければならないプログラマにおすすめできる。本書を読めば最低限のデザインの考え方が身につくかと思う。


本書中にはあまり偏見的な内容はないが、「著者はMacユーザでWindowsを下に見たいのではないか」と考えられる内容がいくつか見受けられた。特にP254の「文字のアンチエイリアシング」の図においては意図的にWindowsスクリーンショット画像を劣化させているとしか考えられない。これは左上に同一の「NEW」の文字のブロックノイズを見れば明らかだ。意図的にWindowsスクリーンショットの圧縮率を上げて画像を劣化させている。

Windows XPの表示はアンチエイリアスがかからず読みづらいという結果にしたかったようだが、意図的に画像を劣化させて「読みづらい」という感想をあたえようとしている。小さなフォントサイズではアンチエイリアスがかかっていないほうが文字は見やすく、フォントサイズによっては埋め込みビットマップフォントになるなどWindowsも十分読みやすさに配慮されている。


この点のみ少々違和感があったが、他の説明についてはあまり違和感を感じることがなかった。

これはいいものだ。

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