ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

受験勉強する奴ってバカなの?

いやわかんないよ。私は受験勉強というものを今までして来なかったのでわからない。わからないから「バカ」だと思っているのだが、その理由がわかれば「私が」バカで会ったと気づくと思う。是非とも教えて欲しい。


そもそも私が受験をしたことなんて「高校受験」だけになる。大学には行っていないし、高校もスムーズに入ったため本当に一度きりになる。その一度きりの経験した「受験」すら「受験のための勉強」をしていない。

私のまわりにも確かに「受験勉強」をしている人がいた。休み時間中も必死に勉強している人たちがいた。だが私は哀れで仕方がなかった。

そもそもに中間試験や期末試験の前に「テスト勉強」をする奴らも哀れでアホの骨頂だと感じていた。


「受験」は少し大きいかも知れないので「テスト勉強」から考えていきたい。

そもそもテスト勉強とは何をするのか?テストに挑むための勉強だろうか。もしそうならテストに挑んでどうするのか。まず「テスト」というものの認識を共通させておくため日本語にしておく。「test」とは試験や、検査のことである。

ではその試験はというとWikipediaによると以下の内容になる。

試験 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A9%A6%E9%A8%93

試験(しけん)とは、被験者または試料の能力や性質を測定するために行う行為のこと。検査(けんさ)、テストとも呼ばれる。

「能力や性質を測定するため」と言う内容からもあるように、その対象物の潜在的な能力を測るためのものになる。「能力を測る」ということであれば、背伸びをしたり人の褌を巻くのではなく「自分本来」を出すものである。

その「自分本来」を出す場において、自分になかった能力を手に入れるために直前に「テスト勉強」を行うのはその測定がデタラメなものとなる。違うランクの試合に出たいからと水をがぶ飲みして計量に挑むことは「不正」であることは容易に理解できるかと思うが、「テスト勉強」というのはまさにその不正行為そのものである。

1年中継続的に自主的に勉強を行なっているのであればそれは「テスト勉強」ではない。日頃の勉強の延長だ。だが普段は学校以外で勉強をしない方々がテスト勉強をするというのは明らかな不正であると考える。そもそもにテスト勉強をしている人たちが日頃の授業をまともに受けているとは思えないが。


もしこの「テスト」と言う意味を理解していなかったのであればもっと英語を勉強しなければいけない。テスト勉強なんて無意味であったことを自覚し、一般教養として勉強して欲しい。


ココまで読まれたらテスト勉強と受験勉強が同じであるという事はわかるかと思う。受験は「試験を受ける」と言う意味であり、「試験」とは先に示したとおりだ。

そもそも「高校」や「大学」、果ては「就職先」と言うものについての考え方が世間と私では大きく異なっているのかも知れない。

私は高校受験の際も特に勉強しておらず、進路については「工業高校」に進むと言う事だけは決めていた。ここまでの内容でもわかるように勉強が好きではなかったので「普通科」に進むということは考えていなかった。家庭の事情で工業高校に進むことが適切とも考えていたという理由もあるが、これは別の記事にしたいと思う。

そもそもに普通科の勉強をするくらいなら、身近で知識を使えるエキサイティングな電気の勉強をしたいと工業高校を教師に志望していた。そうすると、教師は二つの選択肢を出してきた。

そして補足として、高専であれば成績は「中の下」であること、工業高校であれば成績は「トップ」であることを伝えてきた。中の下よりはトップのほうが気持ちはいいが、中の下というのも伸びしろがあり面白い。

だが場所を聞いてすぐに工業高校に決めた。高専というのは実家から徒歩20分程度の距離にあり、工業高校は電車通学が行える。私は知っていたのだ、「電車通学には女生徒とのロマンスがある」と。また、こちらも家庭の事情で4年も学校に行くわけにはいかなかった。

工業高校での成績は、1年1学期の中間成績は学年2位と教師の言ったとおりであった。この成績も特にテスト勉強や受験勉強をしたというものではなく、高校に入っても「授業をそれなりに聞いていた」というだけになる。
上にも書いたが「テストは日頃の学習の確認」であるから、授業を半分程度聞いていればほぼ満点の成績は取れる内容になる。授業を聞かずに寝ている人たちが必死こいて勉強するよりも、学校にいる間は半分程度授業を聞いている方が効率的だ。


私はこの程度の考えで高校を決めたレベルになる。医者になると考えているのであれば医大に入る必要があるので、その医大に入りやすい高校を選ぶ必要があるかも知れないが、「普通科」に行く大多数の人たちはそのような目標はないのかと思う。

その目標のない中でテスト勉強や受験勉強なんてすることなんて無駄であるし意味がない。


就職先の為と考えるのであれば、私の経験では高校や大学など関係ない。以前半年ほど働いた職場には同僚や先輩に東大や京大の人たちなんかもいたが、そんななか高卒で機械科卒の私もいる。
確かに審査条件はいい大学を出ている方がいいのかも知れないが、大学を出てからは同じである。いくら良い大学を出ていようと仕事が出来れば仕事先はないし、大学を出ていなくても仕事が出来れば就職先はいくらでもある。

今現在も大学生の就職難と騒がれているが、それは言わずもがなその人たちの能力不足である。高校や大学で専門教育を受けていない私が今もプログラマとして働いているのは、単に新卒の大学生よりも独学で勉強をしてきた私の能力が高いという結果ではないだろうか。この「就職難」が嘘であることは「仕事がないなんて嘘だ」で書いたとおりであるし、大学についての考え方も「奨学金は自己責任だろ」に書いたとおりだ。

以前にも書いたことがあるが、21歳の時に大学で情報処理の授業を行なっていたことがその証明にもなるかと思う。自分よりも年上の人たちに、その人達よりも学歴も年齢も無い私が教えているのだ。

大学のブランドにこだわっている人たちに言いたいが、「俺はグローバルな人材になる」というのであればいくらいい大学を出ても無駄だ。国外からすれば日本の大学なんて無名も同然だ。「東京大学」と言ったとしても、「日本の首都にある大学?」程度の認識である。「大企業の役員レベルを目指すために」と言うのであれば日本の大学なんかではなく国外の大学を出たほうがいいのは明らかだ。


是非とも背伸びをしないで日頃から勉強をし、実際に使える知識を持った人たちになってほしい。


受験勉強は役に立つ (朝日新書)

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