ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

強迫性障害のすべてがわかる本 原田 誠一(監修, 監修)

先に書いておくと、本書では強迫性障害について全てわかるものではない。こんなことが全てならOCDは苦労しない。むしろ、本書でOCDについてわかるところが少ないだろう。

本書も先に書いた2冊と同じような構成で、どのような症状があるか、どのような治療があるかということを簡単に説明している書籍になる。

強迫性障害のすべてがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)

強迫性障害のすべてがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)


だが、本書は他の書籍と違い「本人のあり方」、「家族のあり方」というように、OCDの本人や、その家族がどのようにOCDと付き合っていけばよいかということに商店が当てられている。そういった意味では読みやすく扱いやすい書籍になるだろう。

これらの内容についても簡単なものになるが、どのようにOCDと接し、どのように治療していけばいいかという方針を作るにはわかりやすい。


これは著者がメンタルクリニックの院長ということが理由で、病院より、病院の説明よりの考えが主になっている。OCDな小さな子を持つ親が読む書籍としてはわかりやすくいいかと思う。