ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか? 亀田 潤一郎(著)

本書もタイトル詐欺になる。騙されてはいけない。決して「財布」について書かれた本ではない。「長財布を使うということ」については第1章に書かれているが、それは導入になり、あとは「お金との接し方」になる。

本書の主題は「お金との接し方」だ。

本書でもいくつか気付かされることがあり面白かったが、本書のタイトルにある「長財布を使う人が有利」と言う事はなく、「お金との接し方」を考えた結果長財布を使うという結果になっている。長財布を使ったからと言って「接し方」を考えなければ意味がない。「接し方」さえ考えることができていればどのような財布でも問題ないという事になる。

「財布」について知りたいだけであれば、第1章を流し読みすれば十分かと思う。だが、いくら長財布を使っても「接し方」を変えなければ意味がない。本書の第2章からは、著者の経験からその接し方と著者の考えが記されており、「お金」について考え直すきっかけになるかと思う。

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?


本書を読んだ感想は「著者のお金との接し方」が書かれている。という事しか無いが、一点考えさせられた点がある。

P15-16.
ただ、お金について嘆いているいろんな人の声を聞いていると、ひとつ不思議なことに気づきます。
それは、多くの場合に置いてお金と自分を切り離して考えている、ということです。
「今月は突然の出費が多くて……」
「最近、本当にお金がなくて困っちゃうよ」
「お金って、どうしてなかなかたまらないんだろうね」
というように、だれかに向かって言わないにしても、お金に関して心のうちで嘆くのはよくあることだと思います。
その時、あなたはお金のことをどこか自分とは直接つながりのない、「モノ」としてみてはいないでしょうか。
...
自分の手元に入ってきたお金の動きというのは、自分の生き方そのもの。

たしかに、「今○○円しかない」、「今月はあと○○円しか無い」等という言葉を口にする人は多いかと思う。それを他人ごとのように言っているが、○○円しか財布に入ってないのはそれを使った自分の行動の結果で、○○円しか残ってないのも、それまでにお金を使った自分の結果になる。

今ある現状は全て自分とつながっている。これは「“一生懸命”働くな。 中島 孝志(著)」にも書いた通り自分でも意識しているつもりであった。

あなたの今置かれている状況は、あなたが今までに歩んできた人生の結果なのだ。先の人生を豊かにしたければ、豊かになるように歩まなければならない。同じだ。結果を出したければ、結果を出すための仕事をしなければならないのだ。

このように自分で考えているつもりであったが、それは自分の行動のみに考えていたことであり、自分で考えて行動してきた結果である「お金」にまで考えが及んでいなかったのかもしれない。本書はこの点を改めて考えるきっかけをくれた。

この一文だけでも本書を読めた価値があったと思える。

P17.
今、満足するだけのお金を手にできていないのなら、それはこれまでそういった「お金がたまらない生き方」をしてきたにすぎない。

まさしくこれだ。人生とは自分の行動した結果であり、環境は自分の行動で構築してきた結果になる。自分が築いてきた環境の結果がお金にも繋がっている。


自分の行動だけではなく、自分の行動の一部としてお金についても考えていきたいと思う。

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