ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

ソーシャルもうええねん 村上福之(著)

タイトルと表紙からは「SNSで嫌なことでも会ったかな」と思ったが内容は至って真面目だった。

最近のSNSの問題点などは私も書いているが、著者はそれ以上にいろいろとSNSを活用してきてその問題点を理解している。

私はそもそもSNSを使う気がないので問題点にきづけないところも多いが、著者は積極的に使って来たのでその問題点も理解できたのだろう。

そしてその問題提起や解説は半分として、その他にも読み物として面白い。

 

ソーシャルもうええねん (Nanaブックス)

ソーシャルもうええねん (Nanaブックス)

  • 作者: 村上福之
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者の経験からSNSを使ったマーケティングの問題点なども書かれているが、それらの内容は出版年から考えても現在では陳腐しているところも有る。だが「歴史は繰り返す」のように、これからも新しいサービスが出てくれば同じ問題が繰りかえされるので知っておいたら良いだろう。

 

ジョークも交えつつSNSを皮肉っているのも面白い。

 

今さら誰も触れようとしないものばかりだろう。いや、あえて触れでもすれば冷ややかな目で見られるのは確実だ。それにあえて触れているのが素晴らしい。

 

そして本書の中でもAmazon楽天のランカーの無意味さについて語っているものの、帯に「Amazon.co.jp 総合1位」としている所もギャグか本音か笑かしてくれる。


SNSの問題点というよりも、読み物として面白く読める書籍だろう。