高卒社長
本書を読み面白かったので有限会社高卒社長を調べてみたが全然情報が出てこない。他の関連会社にしても、進藤慈久にしても、全然情報が出てこない。
本書の内容が真実であるのか、それとも書籍化のためのフィクションなのかはわからない。だが非常に面白く読めたというのは間違いない。
内容としては著者の回想録だ。学生の頃にいじめられていたという内容から、それがきっかけに非行に走った、そしてバンドを組んでプロを目指した。騙された、会社務めを初めて人に助けられた、失敗した。というように、著者がどのように成長してきたかだけが書かれている。
ビジネスのノウハウもなければ考え方もない。人に助けられ、その感想は書かれているが人付き合いの方法もない。
だが、どんどんと読み進む。
著者のその経験を知るということが、本書で得た結果だろうか。
いろいろな経験を積んできた高卒社長の自伝と言えるかもしれない。
読書という娯楽にしかならないかもしれないが、一人の経営者の人生を知るというのも面白いことだろう。
著者はベンジャミンフランクリンにも、デールカーネギーにも、レイ・クロックにもなれないだろう。売れる自伝でもないだろう。だが、一人の人間が自由に書いた自伝になんの問題があろうか。